省エネリフォ-ム
【省エネリフォ-ム】
リフォームによって便利で快適な住まいを実施するとともに、これからは地球環境問題にも向き合い、家庭から排出するCO2を減らすことも考えましょう。 できるだけ電気やガスの消費を抑える「省エネルギー」と太陽光などを利用した「創エネルギー」を取り入れた、快適性と環境保全を両立させるリフォームで、おサイフにも優しい新・エコライフをはじめましょう。
■断熱リフォ-ム(窓・壁・床・天井等)
住宅の断熱性や気密性が低いと室温が外気の影響を受けやすくなり、余計な冷暖房費がかかります。また、身体にも大きな負担を与えます。冬場の暖房時には熱が逃げていき、夏場は外の熱気が内部に侵入してきてしまう。そんなお宅は断熱リフォームをすることによって、住み心地を良くし、冷暖房費を大幅に改善することができます。
◆窓の断熱改修
住まいで最も熱を逃がしてしまうのが窓などの開口部です。1992年の基準で建てた住宅では、夏における昼の冷房中、建物内に入り込む熱量の71%は開口部から侵入し、冬の暖房時には48%の熱が流出しています。
Before |
After:内装と併せて内窓を新設するなど |
・窓の断熱改修方法の種類
①内窓の新設
既存サッシの内枠に断熱内窓を取り付けます。簡単な工事で断熱性能が向上し、カビやダニの発生の原因となる不快な結露を抑え、快適な室内環を整えま
す。
②外窓の交換
既存サッシを新たに断熱サッシと交換します。窓サイズを変更したり、デザイン性向上も見込めますが、外壁を改修する必要もあり、工事が大変になりま
す。外部も含めたトータルリフォ-ムの際に行うことをお勧めします。
③ガラスの交換
既存のシングルガラスをエコガラスと交換します。ロ-コストに改修できますが、性能向上はやや劣ります。
◆壁・床・天井等の断熱改修
既存の壁・床・天井に断熱材を補充したり、取り払って新たに断熱施工をやり直す方法があります。家全体を断熱改修することにより、断熱性・気密性が向上し、部屋と部屋との温度差が小さくなり快適性が高まります。光熱費が節約できるのはもちろん、浴室・洗面脱衣室・トイレ等の水周りも断熱することにより、急激な温度差によるヒートショックの危険を解消します。
《省エネリフォ-ムに関する税制優遇》
【所得税】 全居室の窓断熱改修など一定の省エネリフォームを行なった場合、確定申告することで、工事費用の一部が所得税額から控除されます。
・投資型減税(自己資金で行なった場合)
省エネ改修費用の10%、最高25万円控除(太陽光発電設備を設置すると35万円)
・ローン型減税(ローンを借りて行なった場合)
年末ローン残高(上限250万円)の2%又は1%が5年間控除されます。
【固定資産税】 一定の省エネリフォームを行なった場合、お住まいの市町村に申告することで、翌年度の家屋の固定資産税(120㎡相当分まで)が3分の1に減額されます。