《構造について》

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1.SE構法

2.在来工法


 

1.SE構法

 

SE構法は、構造計算を取り入れた設計のもと、高精度集成材とオリジナルSE金物を採用することで、木造建築ながら圧倒的な強度を手にしました。高い構造強度は、体育館など木造大型建築にも数多く採用されているほどです。この技術を取り入れたSE構法の家は、木質感にあふれ従来の伝統工法の味わいを残しながらも、大開口部や高天井、自由な間取り、ビルトインガレージなど、多彩で自由な空間創りを可能にしています。安らぎはそのままに、強さと夢にあふれたSE構法の家こそ、新世紀の伝統工法住宅なのです。

【木造ラーメン構造のSE構法】

木造ラーメン構造とは、長野五輪のエムウェーブなど数多くの木造大建築に採用されている構造で、その強度には絶対的な信頼を誇っています。SE構法は、プレカットされた構造用集成材を 構造部材として採用し、オリジナルのSE金物でハードジョイントすることで、圧倒的な強度を手にしました。これに、大規模建築同様の構造計算を行うことで、あらゆる条件下での構造強度の安定性を 保証確認している住宅工法なのです。「建築工房わたなべ」では、SE構法による住宅の全てにおいて「耐震等級3」を標準としています。 

 

※「耐震等級」についてはこちら

 

【自由空間を実現するSE構法はフレームで支える構造】

強度を証明できるSE構法は構造計算の基、安定した強度を持つ集成材を、SE金物でジョイントする事で最大空間から始まる家づくりを可能としています。 筋交い本数で家の強度を確保している在来工法はたくさんの外せない壁が必要になってしまいますが、木造ラーメン構造のSE構法が、スケルトン&インフィルを実現します。 

  

「SE構法」は構造体(赤い部分)のみで強度を確保できるため、内部空間を自由に変えることができます。

「在来工法」は多くの柱と壁(筋交い)で構造を支えるので、間仕切壁も重要な構造として考えられており、自由に間取りを変更していくことは困難です。

 

 

~「SE構法」をさらに詳しく説明いたします~

【木の優しさに強度と安定感を高めた構造用集成材】

 

SE構法では、科学的に強度を測定してつくられるエンジニアリングウッド(JAS構造用集成材)を構造部材として採用。 天然木材の長所をそのままに、反り、ねじれ、割れ、伸縮などの欠点を克服し、飛躍的な強度を実現。その強度とともに安定した品質が構造計算を可能にしているのです。
SE構法の集成材は天然木に特有の節や割れを除外し、良質な部分だけを採用。 その結果、圧縮、引っ張り、曲げ、せん断等において、ムク材の1.3倍の強度を誇っています。 また乾燥した板材のみを使用するため、反りや割裂がなく、狂いも少なくなっています。

 

木は人間にとって、やさしい素材です。そのやさしさは、私たちの生活環境も包んでくれるのです。 実は、木材は断熱性能においても他の建築材料を大きく上回っています。 鉄の約200倍、コンクリートの約4倍を誇っています。これに加え、充分な断熱材を備えた室内は、 夏に涼しく、冬に暖かいという快適な環境に保つことができるのです。

 

断熱性、吸放湿性、弾力性、環境浄化能力、さらに不快な高音低音を吸収する能力も備え、まさに 人をやさしく守ってくれる木材。
触れればぬくもりを感じるだけでなく、調湿機能を備えているため、自然な湿度調整も行います。 また人間の精神を安定させる成分も排出しています。

 

【集成材の性能をさらに引き出し、強固な接合を実現するSE金物】

SE金物は集成材のもつ強度性能を一層引き出すと共に、接合部にハードジョイントを実現。
同時に断面欠損が起きにくく、高い安全性を誇ります。
また金物そのものはカチオン電着塗装が施され、一般住宅なら100年相当もつという高い防錆効果を誇っています。   

SE構法はSE金物のハードジョイントにより強度を増し、層間変形や偏心率を抑えています。
さらに耐力フレームは、建物のねじれを防ぎ、一般的な耐力壁と同等以上の構造耐力を誇るため、1階部分の大開口の確保はもちろん、ビルトインガレージの設置も可能としています。


 

SE構法はSE金物のハードジョイントにより強度を増し、層間変形や偏心率を抑えています。

さらに耐力フレームは、建物のねじれを防ぎ、一般的な耐力壁と同等以上の構造耐力を誇るため、1階部分の大開口の確保はもちろん、ビルトインガレージの設置も可能としています。

※SE構法による「ビルトインガレ-ジ」の事例はこちらから


 

SE構法は、軸組工法のように筋交いで変形を抑えるのではなく、SE金物によるハードジョイントと構造用合板で受け止めるので、変形の起きにくい構造となっています。これは同時に、耐震性の向上を実現しています。


SE金物は集成材の特性を最大限に活かせる設計になっています。SE構法は、全ての接合が金物による接合になっているため、木材を切り欠きせずに、柱梁の断面欠損などが少なくて済む構造になっています。そのため、構造の安定性、耐久性に大きな効果をもたらします。

 

【大規模建築同様の構造計算で、自然災害までシミュレ-ション】

SE構法は、住宅においても大規模建築と同様の応力解析による構造計算を実施。
台風、地震、積雪などの自然災害についてもシミュレーションし、その安全性を確認。
従来の木造住宅では不可能だった大空間やスケルトン&インフィルを可能にしました。

SE構法はシミュレーションで出した強度を数々の実験により実証しているので、構造計算の数値的な裏付けを可能にしているのです。

 

 

2.在来工法

【森林認証システムの家】

建築工房わたなべは、これまでエコな家、地球にやさしい家をつくる努力をしてまいりました。
この「森林認証システムの家」もそのひとつです。

 


弊社では、構造は環境負荷の小さい木造+自立循環型住宅の設計手法によりエコハウスを設計してきました。自立循環型住宅とは、言うまでもなく、我慢して省エネな住宅などではなく、住宅の断熱性能や気密性能を高め、立地条件と住まい方を検討し、極力自然エネルギ-を活用した上で最適な設備機器等を選択するとても優れた設計手法です。

しかし、それだけでは足りないのです。

今後は、更に建てるときの木材の選定でも、違法伐採などで自然を破壊しているかもしれない樹木を使うのではなく、適切に管理された森の木を積極的に採用し、更なるCO2排出量削減に貢献しようと考えています。

そうした取り組みのため、このたび弊社では『緑の循環』認証会議(以下SGEC)から認証林産物取扱認定事業体の認定を受けました。国際的な基準により持続可能な森林経営をおこなっていると認められ森林認証を受けた森林

そこから搬出された認証材原木→製材・加工工場→プレカット工場→弊社現場へ。そして最終的にお客様に引き渡されるという仕組みをつくりました。

大切なのは、この過程で認証材とその他の材が混ざったりしないように厳格に管理される必要があるということです。その流通や管理の仕組みを含め、認定を受けたということなのです。こうしてできあがった住宅には証明書番号の記載された、SGEC認証材使用建築物証明書が発行されます。

そしてまた、認証材を積極的に使うことにより、森では植林→伐採→木材活用→植林というサイクルが生まれます。
森を守り、それによって得られる効果は、省CO2だけではなく、水土保全、大気浄化などさまざまあります。

皆さんは、森林認証を受けた森の木というと無垢材を想像するかもしれませんが、無垢材はもちろん集成材もあります。たとえば、SE構法でも国産材の森林認証材(集成材)の利用は可能です。

ただし、現在の国産材の強度等を考えますと、輸入材に頼らなくてはならないところもあります。耐震性能にこだわる弊社としましては、集成材と無垢材、国産材と輸入材を適材適所で使い分け、今後は性能等を見極めながら徐々に国産材にシフトして行きたいと考えているところです。

弊社では、今後も『地震に強く住む人と地球にやさしい家づくり』~快適で省エネのできるエコハウス~を更にバ-ジョンアップさせて行きます。

時代は、環境をキ-ワ-ドにすごい早さで動いています。住宅業界でもやっと、そうした動きが始まりました。太陽光発電、太陽熱利用、高気密高断熱、高効率機器、国産材利用、地産地消などの省CO2をキ-ワ-ドとした、各種政策も整備され始めています。

弊社は、そうした行政の動きにも注意を払い、時代の要請に乗り遅れる事のないよう研究を続けて行きます。新築や増改築、リフォ-ムなどで利用することのできる各種補助金や税制優遇も目白押しとなってきています。

 

★『ミス日本みどりの女神』”野中 葵さん” 富士南麓視察報告

 


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