《ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)》

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
(下記番号をクリックすると、その項目にジャンプします。)

1.「ZEH」ロ-ドマップ

2.「ZEH」目標及び実績

3.「ZEH」定義

4.「ZEH」を簡単に説明すると・・・

5.「ZEH」のつくり方

6.建築工房わたなべが考える「ZEH」

7.建築工房わたなべ「ZEH」ユ-ザ-様の声

8.「BELS」工務店宣言

9.「ZEH」について参考になるサイト

10.おひさまエコキュ-ト

11.「HEMS」とは?

12.「IoT」とは?


 

1.「ZEH」ロ-ドマップ

国は2014年に定めたエネルギー基本計画で、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指すと目標を定めました。この当時はまだZEHの定義もきちんと決まっておらず、それぞれの会社でZEHを独自に説明していました。

そんな中、経済産業省は2015年12月に「ZEHロードマップ」を公表しZEHを定義し、ロードマップの目標を実現するための施策を取りまとめました。

ZEHとするために必要な断熱性能の基準値等は住宅を建築するエリアにより異なりますので以下の説明は弊社のある静岡県富士市(6地域)についての場合です。

 

 

2.「ZEH」目標及び実績

■建築工房わたなべは、『ZEH★6ビルダー』です。

静岡県内に、ZEHビルダ-/プランナ-は426社ありますが、最高等級の6つはわずか32社しかありません。
富士・富士宮地区の工務店で6つを取得したのは、唯一建築工房わたなべのみです。(令和4年9月22日時点)

2022年度以降も、ZEH比率をなるべく高める取り組みを継続し、快適で省エネなエコハウスの普及に積極的に取り組みたいと思います。

※こちらで検索できます。
ZEHプランナー/ビルダー検索 http://sii.or.jp/zeh/builder/search

 

 

3.「ZEH」の定義

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの住宅と定義しています。 (※画像:資源エネルギ-庁HPより)

 

 

4.「ZEH」を簡単に説明すると・・・

使ったエネルギー以上のエネルギーを太陽光発電設備等で創エネできる家という事です。しかし、太陽光発電を沢山載せて創エネすれば暖房や給湯などのエネルギーをいくら使ってもゼロ・エネルギーになるから良いという訳ではありません。

具体的には2025年に義務化予定の断熱基準より少し断熱性能を高める必要があります。その上で設備の高効率化を行い、省エネ基準と比較して20%以上の省エネをZEH基準として設定しています。
この基準を満たした上で、太陽光発電等の創エネルギーで正味ゼロ・エネルギーとなればZEHと認められるという事です。(100%省エネ達成。)
画像:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「ZEHのつくり方」より)

年間で消費する住宅の一次エネルギー量が、創エネルギーとの差し引きで正味(ネット)でゼロ以下となる
*「一次エネルギー」とは、石油、石炭、天然ガスなど自然界から得られるエネルギー源のこと

ただし、都心部3階建て住宅などのように屋根が小さい住宅では、太陽光発電等でエネルギーを創ることに限界があるため、正味で75%以上省エネしたものをNearly ZEH(二アリー・ゼッチ)とするとしています。断熱性能や省エネ設備等はZEH基準を満たしているが太陽光発電の量が少し足りない住宅という事です。
ZEHやNearly ZEHの判定方法は省エネ基準に従いますが、その対象設備は空調・給湯・換気・照明設備のみです。太陽光発電は、自己消費分以外の売電分も評価に含める事ができます。

ZEHというと最先端で最高の住宅というイメージを持たれる方が多いと思いますが、決してそんなに高いハードルではありません。

 

 

5.「ZEH」のつくり方

1.断熱性能をUA値(外皮平均熱貫流率)0.6w/㎡K(Q値1.9相当)以下とする。
2025年 に義務化予定の断熱性能の基準はUA値0.87(Q値 2.7相当)なので少し強化すれば足りる程度です。(弊社では標準仕様でもこの基準をクリアしています。)

2.再生可能エネルギ-等を除き、基準一次エネルギ-消費量から20%.以上削減。例えば、給湯器はガスならエコジョーズ(高効率給湯器)、電気ならエコキュートとし、高効率のエアコンを設置し、照明器具は蛍光灯かLEDを選択するなど。(弊社標準仕様)

3.ゼロエネとするのに必要な量の太陽光発電設備を設置する。

以上3点でZEH(ゼロ・エネルギー住宅)の出来上がりです。

 

 

6.建築工房わたなべが考える「ZEH」

今後ますます多くのハウスメーカーやビルダーがいかにも凄い家のように「ZEH」を宣伝すると思いますが、健康で快適な家にするためには上記1.に記載した断熱性能が一番大切です。

住宅は一度建築されると長期に渡って利用されるものです。エアコンや給湯器は古くなった時に更新すれば簡単に最新の高効率機器に置き換わり、消費エネルギーは減りますが、断熱材やサッシを住宅の建築後に交換することは簡単にはできないからです。

一口に「ZEH」と言ってもさまざまなタイプの「ZEH」が存在します。設備にウエイトを置いたメカ中心の「ZEH」なのか、高断熱にウエイトを置いた「ZEH」なのかを是非見極めていただきたいと思います。限られた予算のなかでどこにお金を掛けるのが良いのか?健康で快適な住まいのために大切なのはまずは断熱をはじめとする躯体の性能なのです。

太陽光発電設備はエネルギーはつくってはくれても、快適な住環境をつくってはくれないからです。
ZEHにする場合は是非、高断熱型のZEHを目指していただきたいと思います。

 

 

7.建築工房わたなべの「ZEH」ユーザ-様の声

富士市K様邸は平屋のゼロエネルギー住宅です。(2015年12月完成) 

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【光熱費実績(売電価格:33円/kwh)】
●支払金額・・・合計 57,943円
●売電収入・・・合計149,160円

 

《お施主様の声》

住み始めて感じたのは冬の暖かさと、夏の涼しさです。今年の夏も暑かったので、日中在宅時は結構エアコンをつけていました。外出時にエアコンを止めて数時間後に帰ってきても、ほぼ出かける前と同じ涼しさ。「不思議な家だね。」と話しています。それと電気代にびっくり。
真夏で日中エアコンをつけているのに電気代は月4,000円以下。さらに売電が月に15,000円程度あるので、毎月10,000円以上のプラスです。夜はエアコンをつける必要もなく、窓を開けて風を通すだけで十分です。

 

 

8.「BELS]工務店宣言

BELS(ベルス)とは「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針」に基づき、 建築物において、第三者評価機関が省エネルギー性能を評価し認定する制度です。評価対象は外皮性能、一次エネルギー消費量で、省エネ性能のランクに応じて5段階の星マークで表示されます。(最高が★★★★★)

弊社はBELS工務店としてこの省エネ表示制度に積極的に取り組み、2020年には全棟BELS表示を目指します。2017年度の弊社BELS表示割合は14%、2018年度は40%、2019年度は33%でした。

 

 

9.「ZEH」について参考になるサイト

●経済産業省 資源エネルギー庁のHP:ZEHに関する情報公開について
 http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index03.html

●一般社団法人ZEH推進協議会 HP:http://zeh.or.jp/
 (※弊社は、このZEH協の活動趣旨に賛同し会員として参加しています。)

●一般社団法人 環境共創イニシアチブ:https://sii.or.jp/
 (※弊社は、環境共創イニシアチブ に「ZEHビルダー」として認定されています。)

●ZEHビルダ-/プランナ-の検索はこちら
 https://sii.or.jp/zeh/builder/search

※分からない事などございましたら、お気軽にお問合せください。

 

 

10.おひさまエコキュ-ト

【おひさまエコキュ-トとは】

ヒ-トポンプ技術を利用し、空気の熱を圧縮し高温にしてお湯を作るのが「エコキュ-ト」です。発売から20年経ちました。
「おひさまエコキュ-ト」は、仕組みは変わりませんが、太陽光発電システムで作ったエネルギ-を自家消
費する昼間沸き上げをメインにしたエコキュ-トの事です。
空気の熱だけでなく、太陽光発電システムの電力を利用してお湯を沸すため、従来のエコキュ-トよりもランニングコストの節約が出来るのが「おひさまエコキュ-ト」です。
これまでは、深夜の安い電力を利用してきましたが、深夜の電力も以前ほど安くなくなりました。また、太陽光発電システムの余剰電力買取価格も年々下がり、2023年度は16円/kwhとなります。もはや、発電した電気は売るのではなく、自ら使い、その分購入電力を減らす方が得なのです。これらを踏まえ登場したのが「おひさまエコキュ-ト」なのです。

 

【従来のエコキュ-トと「おひさまエコキュ-ト」の違い】

従来の「エコキュ-ト」は深夜にお湯を沸し貯湯タンクユニットに貯めておき、必要に応じて各所に給湯するのですが、使い過ぎると湯切れを起こし、電気料金の高くなる昼間にお湯を沸すリスクがありました。

 

「おひさまエコキュ-ト」は、太陽光発電の余剰電力、もしくは契約している電力を活用して、昼間に沸き上げを行うのが「おひさまエコキュ-ト」です。

 

【「おひさまエコキュ-ト」のメリットは?】

・外気温の高い昼間に沸きあがるので、必要な電力量が少ない。  

・タンクの放熱ロスが少ない。

従来のエコキュ-トは、夜11時~朝7時までにお湯を作り貯湯タンクユニットに貯めて必要に応じて各所に給湯していました。でも使いすぎると湯切れを起こし電気料金の高くなる昼間にお湯を沸すリスクがありました。また、普通の家庭では風呂に入る時間は20時前後が一般的。「おひさまエコキュ-ト」だと、設定にもよりますが16時頃までにお湯の沸き上げを終了するので、風呂に20時に入るとすると放置する時間は4時間。放熱ロスが少なくなるというわけです。

 

【「おひさまエコキュ-ト」の注意点】

・太陽光発電システム必須である。

・太陽光発電システムの余剰電力が足りない場合は通常の電力を使用する。

・販売をしているメ-カ-が限られている。(2022年12月現在:ダイキン・パナソニック・コロナ・三菱)

・現時点で契約できるプランが限られている。

・お得な料金プラン「くらし上手」が選べるのは東京電力のみ。
 ※東京電力の「くらし上手」については、こちら

 

 

11.「HEMS」とは?

HEMSとは「Home Energy Management System(ホ-ム エネルギ- マネジメント システム)」の略です。

「HEMS(ヘムス)」とは、これまで消費者が未着手だった「住宅のエネルギー」を、消費者自らが把握し管理するための画期的なシステムです。

政府は、HEMSを「これからの住宅の標準装備」としており、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。
つまり、日本の住宅に住まう場合は、HEMSについての基本的な知識はおさえておいた方がよいということです。

家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。

 

 

【HEMSを導入する場合の基本的な流れ】

【1.分電盤に電力測定ユニットを設置する】

まず、HEMSの電力測定ユニットを家庭の分電盤に設置します。分電盤ではなく、コンセントにユニットを設置するタイプもあります。

 

【2.電力機器をネットワークに接続する】

電力測定ユニットに接続した電気機器を、無線のネットワークでつなぎます。

 

【3.エネルギーの使用状況をパソコンやタブレット端末などでチェックする】

エネルギーの使用状況を、パソコンやタブレット端末・スマートフォンなどで確認できます。たとえば、部屋ごとの室温や湿度、エアコンの運転時間などを、グラフで確認できるものもあります。

 

【4.エネルギーを管理】

家庭内のエネルギー使用状況を把握し、お客様自らがエネルギーを管理していきます。
アプリを導入することで、パアソコンやタブレット端末・スマートフォンなどでエネルギーの使用状況を確認しながら電気機器の操作ができるものもあります。

 

【電気の「見える化」でこんなメリットが・・・】

家庭での電気機器をつないでエネルギー使用状況を「見える化」することで、たとえば太陽光発電によりつくられたエネルギーや、蓄電池により蓄えられたエネルギーが何ワットで、寝室のエアコンとリビングの照明で何ワット消費して…ということが、数値で細かく把握できます。

 ●電気の無駄使いがわかります

 ●電気の使用の傾向がわかります

 ●節電節約の数値目標が立てやすくなります

目に見えないエネルギーを数値として「見える化」することで、自然と意識が節約に向きやすくなり、各機器をコントロールしてエネルギーの自動制御ができ、節約を快適にします。

 

【エネルギ-環境の問題点と国の改善目標】

●日本のエネルギ-自給率は、何と!わずか「6.0%」

東日本大震災以降、原子力発電所の停止に伴い、日本の一次エネルギー自給率はわずか6.0%まで落ち込んでいます。
これに対して、国として2030年までに震災前(約20%)をさらに上回る、約25%へ自給率アップを目指しています。

 

●電気料金の値上がり

日本の電気料金は、2010年以降値上がり傾向が続いていますが、国としては現状よりも引き下げることを目指しています。

●温熱効果ガスの増加

CO2排出量においては、家庭部門だけで201百万t(2013年)。
これに対し、国としては、2030年に約39.3%を削減し、122百万tとすることを目指しています。

 

【「HMES」を活用してさらに「つかうエネルギ-量」削減】

年間の「つかうエネルギー」を減らすためには、まずどこでどれだけエネルギーが使われているのかを知る必要があります。

そのためにはエネルギーの「見える化」ができるHEMSが活躍します。

※1:「エネルギー基本計画」(平成26年3月11日閣議決定)より
※2:出典 経済産業省 資源エネルギー庁 平成27年7月「長期エネルギー需要見通し関連資料」より

 

【[HEMS」のこれからの課題】

まだまだ「HEMS」への認知度が低いというのが、今後の課題かと思われます。
政府は、HEMSを「これからの住宅の標準装備」と定め、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指していますが、まだ消費者にあまり知られていないのが現状です。同じエネルギーに関わる言葉で、「スマートハウス」や「電気自動車」などはメディアで見聞きする頻度は増えてきましたが、「HEMS」は何かよくわからないという人はとても多いのではないでしょうか。
 
現状では各メーカーが自社製品のみを対象としているケースが大半ですが、HEMSにおける公知な標準インターフェース(同じ“ことば”)として規格を統一し、他社の製品もつなげられるようにする動きも出ています。HEMSで機器をコントロールする技術が進めば、普及が進むのではないかと思われます。

 

 

12.「IoT(Internet  of  Things)」とは?

最近よく耳にする『IoT』とは、「Internet of Things(モノのインターネット)」、モノがインターネット経由で通信することを意味します。

昔は、インターネットはコンピューター同士を接続するためのものでした。
現在では、新たにスマートフォンやダブレット端末も接続して、テレビやデジタルカメラ、デジタルレコーダーやスマートスピーカー等のデジタル情報家電をインターネット接続する流れは年々増加しています。

デジタル化された映像・音楽・音声・写真・文字情報等様々なデーターが、インターネットを介して伝達されるシーンが、今後益々増えていくと思われます。

世界中に張り巡らされたインターネットは、あらゆる『モノ』がコミュニケーションするための情報伝達装置になりつつあります。

今まで、インターネットに繋がっていなかった『モノ』をつなぐこと・・・それが、『IoT(Internet of Things)』なのです。

 

【具体的にどんな事ができるのでしょう】

1.『モノ』を操作する

外出先から家のエアコンや照明器具などを「ON」・「OFF」できる。(帰ると部屋は明るくて適温になっている)
ドアやシャッター等の開閉を遠隔操作できる。
家で留守番中の愛犬等に、フードサーバーからフードをあげたり、安否確認ができる。

生活を便利にする用途で活用されるケースが多い。

 

2.『モノ』の状態を知る

適切な温度管理が可能。
電子機器の電池残量を遠隔地から把握する。
温度・湿度の記録データーを可視化。

 状態を知ることで、電力費用の削減につながる。

 

3.『モノ』の動きを検知する

使用者のいない部屋の照明を自動で調節。
室内に立ち入ったら照明を明るくする。

 

4.『モノ』同士で通信する

 『モノ』と『モノ』との間でデーターを送受信することで、複数の電子機器を自動的に動作させ、『モノ』同士が連携し最適化する。
(自動運転車やスマートホーム・スマートビルディング等)

 

【「IoT」により】

 ●家電の操作がよりシンプルになる

 ●時間にゆとりが生まれる

 ●無駄を省いて賢く節約

 ●セキュリティ面でも安心

 ●健康管理にも貢献