ビルトインガレージ

《ビルトインガレージ》

「ビルトインガレージ」は、住まいの一部に駐車スペ-スを組み込んだ住宅設計のスタイルです。

雨や風、盗難の心配から愛車を守るだけでなく、趣味空間や子供の遊び場としても活用でき、

限られた敷地を有効活用する際にも適しています。

ここでは、まず「ビルトインガレージ」とは何か?から、

メリット・デメリット、お客様の声、施工例、

そして、構造的に適した構法までお伝えしたいと思います。 


 

【目次】

1.ビルトインガレ-ジとは?

2.ビルトインガレ-ジのメリット

3.ビルトインガレ-ジのデメリット

4.ビルトインガレ-ジ関するお客様の声

5.建築工房わたなべのビルトインガレ-ジ

6.ビルトインガレ-ジに適した構造は?

7.ビルトインガレージのまとめ


 

1.ビルトインガレ-ジとは?

「ビルトインガレージ」とは、敷地内に駐車スペースを確保する際に、建物とは別棟で設けるガレ-ジやカ-ポ-トではなく、住宅の一部として建物内部(または建物の一部)に組み込んで設けるガレ-ジスペ-スのことを指します。

具体的には、1階をガレ-ジスペ-スとして車・バイクなどを収容し、住居はその上の階(2階・3階)に設ける、といったプランが典型です。

このような形態の特徴として、ガレ-ジが屋根付き・壁付きの「半屋外」的な空間になり、単なる駐車目的だけでなく、次のような利活用も可能になります。

 

●車だけでなくバイク・自転車・趣味の道具を置ける。

●子供の遊び場として利用できる。

●雨の日や夜間の荷物の出し入れ・車の乗り降りがラク。

●車好きにとっては「ガレ-ジを眺めながら住む」のようなライフスタイルを実現できる。

例えば、車を大切にする方なら、照明や収納を工夫して、”趣味のカ-スペ-ス” としてガレ-ジを演出することもできます。
居住空間と駐車スペ-スを一体化させることで、生活動線・ライフスタイルに新しい可能性を生み出すのが「ビルトインガレージ」の魅力です。

  

2.ビルトインガレージのメリットは?

ビルトインガレージを取り入れることで得られる主なメリットは・・・

●天候や盗難から車を守れる
 屋根・壁付きの駐車スペ-スなので、雨・風・雪・ホコリ・盗難リスクなどから愛車をほごしやすくなります。

●愛車を住まいの中から眺められる
 ガレ-ジが建物の一部であるため、窓越しや居室から車を眺められるプランにしやすく、「車好き」の夢を叶える環境になります。

●雨の日の乗り降りが楽/傘が不要
 ガレ-ジから直接住居にアクセスできれば、傘を差さずに車の乗り降り・荷物の出し入れが可能です。

●夜間や暗い帰宅も安心
 ガレ-ジ部分が屋根・壁付きなので、夜遅くの駐車や荷物の出し入れも安心・快適です。

●荷物・備蓄・趣味スペ-スとして使える
 ベビ-カ-や三輪車、アウトドア用品、DIY工具など、少し大きめの荷物をガレ-ジに収めておける収納スペ-スとして活用が可能です

●自転車・バイクも雨に濡れず保管
 ガレ-ジに車と一緒にバイク・自転車を置ければ、雨・風の影響を軽減できます。

●狭めの敷地でも有効活用
 1階をガレ-ジ、上階を住居とすることで、住宅面積を確保しつつ駐車スペ-スを確保でき、土地の有効活用につながります。

●法令・容積率メリット
 ガレ-ジ部分が”床面積からの除外対象”となるケ-スもあるため(例:延床面積の5分の1まで容積率緩和)、設計上のメリットになる場合もあります。

このように、「暮らし・車・趣味」のメリットが多く、特に車好きな方や趣味を大切にしたい方、敷地が限られた住まいでは魅力的な選択肢となります。

 

3.ビルトインガレージのデメリットは?

ビルトインガレージを導入するにあたっては、設計・構造・住環境など検討すべきデメリット・注意点もあります。

●1階居住スペ-スが確保しにくい場合がある
 ガレ-ジを1階にとると、居住スペ-スを2階・3階にしなければならないケ-スもあり、必然的に階数が増えたり、間取りが制限されたりします。

●大空間・大開口を設ける構造上の難易度が高い
 2台並列駐車などを想定して、柱・壁を少なく開口を大きく設計する場合、一般木造住宅では構造強度を確保するのが難しくなります。

●騒音・排気ガス・換気の配慮が必要
 車の出入りがガレ-ジに直接あるため、生活空間との兼ね合いで「車の音・排気・におい」が住環境に影響を及ぼす可能性があります。
 適切な設計・換気・防音対策が求められます。

●コスト上昇の可能性
 ガレ-ジ部分を大開口・広スパンで設けると、構造補強・基礎・床スラブ・金物などの仕様が一般住宅より高めになることがあります。

●土地・法令条件による制約
 敷地形状・隣地関係・建ぺい率・容積率・出入口車路・斜線制限など、ガレ-ジを建物内に組み込む際には、法令・敷地条件の制約もあります。

これらを考慮せず設計を進めると、「車は守れたけど居住環境が悪くなった」、「構造補強が大幅に必要だった」という状況にもなりかねません。
従って、ビルトインガレージを検討する際には、「暮らし・構造・法令・コスト」のバランスを取ることが『カギ』となります。

 

4.ビルトインガレージに関するお客様の声

実際に弊社でビルトインガレージ付き住宅を建てたお客様から寄せられた『生の声』をご紹介します。

●「床がコンクリートなので、何か作業をしていても汚れが気にならず、途中でもそのままにしておける。」

●「とにかく車への荷物の運び込みは本当に便利です。(特に雨の日)」

●「雨の日の出入りは楽です。雨に濡れずに家の中に入れるし、車の中の荷物の出し入れも傘を差さなくていいので両手が使えます。」

●「外出時はほぼ玄関ドアから出入りせずガレージ経由です。」

●「ガレージ内が温かく、真冬の寒い日に外気に触れずに会社に着いてしまい会社の駐車場で車から降りた時に寒くてびっくり!」

●「生活用品の買い置き・備蓄品などを置いておけるのがすごく便利。」

●「スキーの板などにワックスを塗る時にガレージを使っています。古いワックスを削り取り時に出るゴミもガレージ内なら気になりません。」

●「アウトドア用品やスポーツ用品を保管、収納しています。車に乗せるのも降ろすのも楽。」

●「ガレ-ジ内で大好きなバイクをいじっていると時間の経つのも忘れます。」

●「自分の隠れ家です。一番落ち着ける場所(笑)」

●「ガレージの中で、同じ趣味の男同士で、わいわいやっている時が最高!」

●「ガレージの水栓をお湯が出るようにしたので、犬を洗う場所として使っています。洗った後、犬の毛等を水で洗い流せるのが便利です。」

このようなお客様の声から読み取れる共通点としては、
「車以外の用途にもガレ-ジを活用できている」・「雨・夜・荷物移動など日常のストレスが軽減された」・「ガレ-ジを暮らしの”趣味”や”遊び場”として捉えている」という点があります。

設計段階でこうした暮らしのイメ-ジを持つことが、満足度の高いビルトインガレージ住宅を実現するポイントとなります。

 

5.建築工房わたなべのビルトインガレ-ジ

 

 建築工房わたなべではこれまで数多くのビルトインガレージ住宅を手掛けてきました。
ここで特徴的なポイントをご紹介します。

●2台並列駐車が可能な「ワイドスパン」のガレージを設計。
敷地幅に応じて、車2台並び・趣味スペ-ス確保のプランに対応。

●将来のエレベーター設置を考慮した「3階建て」プランを採用。ガレ-ジを1階に、居住を2・3階にすることで高さも有効活用。

●お客様のご要望に応じて、照明・収納・作業スペ-ス・趣味ル-ム・バイク整備スペ-ス・ペットケアスペ-スなど、ガレ-ジを単なる駐車場に終わらせず「暮らしの一部」にしています。

このように、「車」「住まい」「趣味」「暮らしの動線」を総合的に設計している点が、建築工房わたなべのビルトインガレージ住宅の強みといえます。
無料見学会やフォトギャラリ-、お客様の声も公開しております。

導入をご検討されている方はぜひ当社の実例を確認してみてください。

 ※ビルトインガレージの「フォトギャラリー」はこちら

※ビルトインガレージの「お客様の声」はこちら

 

6.ビルトインガレージに適した構造は?

ビルトインガレージ住宅を安心・快適に設けるためには、構造設計が非常に重要です。
特に次のようなポイントが関与します。

・6-1:構造上の課題

ビルトインガレージでは、1階部分に大きな開口(駐車用シャッタ-・ガレ-ジハウス)や、柱・壁を少なくした空間を確保することが多くなります。
しかし、住宅の構造設計では、「壁」「柱」「筋交い」等が建物の揺れ・負荷を支える要素となる為、これらを削ると耐震性・強度を確保するうえで難易度が上がります。

例えば、「2台並列で並べるためにガレ-ジ幅を広くする」「住居との間仕切りを少なく開放的にする」などの設計では、通常木造住宅では補強が必要になるケースが多いです。

また、車両の出入りによる床荷重・床剛性・排気換気・騒音対策など、住居部分との兼ね合いを設計段階から検討する必要があります。

 

・6-2:適した構造の一つに「SE構法」があります

このような課題をクリアするため、おすすめの一つに「SE構法」があります。
SE構法とは、木造でありながら鉄骨造のような強固な梁・柱の接合を”ラ-メン構造”で実現し、高耐震・大スパン・大開口を可能にする構造技術です。

※SE構法の詳しいことは、こちら

 

7.ビルトインガレージのまとめ

ビルトインガレージは、愛車を守るための駐車スペ-スを「住まいの一部」に捉えることで、暮らし方にゆとりと趣味性をプラスする魅力的な選択です。

雨天・夜間・荷物移動のストレスを減らし、車・バイク・自転車・アウトドア用品などの活用を考える方には特に適しています。

ただし、構造・住宅設計・住環境・法令・コストなどの「設計上の難しさ」も伴うため、購入前に「構造・換気・騒音・出入口車路・将来の使い方」を含めた詳細な検討が不可欠です。

設計・施工を手掛ける”建築工房わたなべ”では、これまでビルトインガレージ住宅をたくさん手掛けてきました。
その豊富な経験と実績を活かし、お客様が描くビルトインガレージのある暮らしの実現を、自信を持ってお手伝いさせていただきたいと思います。

もし「自分の敷地でビルトインガレージが可能か?知りたい」「具体的なプラン・費用・施工事例を見たい」といったご希望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

住まいもガレージも ”自分仕様” にこだわる時代です。