2007年11月:【温故知新の家~省エネのできるエコハウス~】

昔、日本人は家を建てるとき自然とうまく付き合い、そして自然を上手に利用していました。家の南には落葉樹を植えて、夏の日差しを遮り、冬は日差しを取りいれる。また庇やすだれなども上手に利用し日射の遮蔽をしていました。ところがエアコンなどの家電製品が普及し、建物の気密・断熱性能が良くなるとシェルターのように家を外と隔離し、力ずくで家の中の環境を整えるようになってしまいました。夏も窓を締め切りそしてエアコンのスイッチをいれる…そんな住宅を造ることが当たり前になってしまいました。

 弊社が取り組んでいる自立循環型住宅の考え方は、昔の日本人の知恵である自然エネルギーの利用をまず最初に検討します。敷地を最大限利用し、建物の建て方を工夫して家の設計をすれば、最小限の空調で快適な涼しい家創りができるからです。通風や採光を意識した平面計画や窓の配置、南面窓に取り付ける庇の大きさや軒の出寸法の検討、西面窓には日射遮蔽用に現代版のすだれを取り付け、植栽計画は南面だけでなく北面まで含めて検討をします。夏の冷気を取り込み天然の空調装置として植栽を利用するためです。また夏の夜間通風を考慮した窓の大きさやその配置、引き戸を中心とした室内建具の採用により個人差による好みの通風量の調節、無垢材や塗り壁の利用による快適な空気環境。そうした検討をした上で、現代の技術を利用するのです。たとえば次世代省エネルギー基準の断熱・気密工事、深夜電力を利用した遠赤外線全館24時間土間暖房、夜間通風を安全に採るための防犯配慮、シーリングファンの利用による体感温度の調節、エコキュートの廃熱利用による夏季の夜間蓄冷などがそのほんの一例です。(文章だけで説明するのは難しいです。是非実物を見ながら説明させてください。)

 建築工房わたなべのつくる住宅ですので、もちろん耐震性能にはこだわります。無垢材を多用した木造2階建て住宅ですが、基礎を含め構造計算を行い、耐震性能は最高レベルの耐震等級3です。地震に強く住む人と地球に優しい家創り、それが建築工房わたなべの家創りです。
この温故知新の家~省エネのできるエコハウス~の完成見学会を11月24日(土)・25日(日)二日間にわたり行います。この新聞を読んでいただいているお客様限定で、ご予約をいただければ前日の23日(祭日)に内覧を頂くことも可能です。23日は一般公開は行いませんので、ゆっくりご覧になりたい方は23日のご予約をお勧めいたします。ぜひ見学会に足を運んで、ご自身の目で見てそして感じていただき、建築工房わたなべの家創りをお確かめください。自立循環型住宅の考え方はリフォームに利用できる技術もたくさんあります。新築をお考えの方はもちろん、リフォームを検討されている方も必見です。省エネでエコのできる家なので、お財布にもそして地球にもやさしい家です。
見学会では遠赤外線の全館基礎蓄熱暖房も体感いただけます。本当に陽だまりのような暖かさです。カタログを読みインターネットを見ても決してわかりません。ご自身で体感頂きご判断下さい。
弊社今年最後の見学会です。皆様のご来場を社員一同心よりお待ちしております。詳細は完成見学会のご案内を同封させていただいておりますので、そちらをご覧下さい。