2022年6月:【『ZEHビルダ-最高等級6つ★獲得』】

皆さまこんにちは、渡邉です。
今年も、6月に入りました、気が付くと半袖の生活があたりまえになるほど、日中は暑い日が続いています。
さて、5月27日に経産省よりZEHビルダーの更新が発表されました。

今月号のひげ日記では『ZEHビルダー』について皆さまにご説明させて頂きたいと思います。

我が国は、2020年10月26日に「2050年のカーボンニュートラルの実現及び2030年度温室効果ガス46%削減実現を目指し、50%の高みに向けた挑戦を続けること」を宣言しました。
これを受けて脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会における「とりまとめ」においては、「2030年以降に新築される住宅について、ZEH基準の水準省エネ性能の確保を目指すとともに、新築戸建住宅の6割において太陽光発電設備が導入されていることを目指す」とされました。以下説明の数値等は弊社のある静岡県富士市の場合の概要です。寒冷地などでは当然数値等も異なってきます。

■ZEHとは

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。

(*「一次エネルギー」とは、石油、石炭、天然ガスなど自然界から得られるエネルギー源のこと)
もう少し分かり易く説明すると、使ったエネルギー以上のエネルギーを太陽光発電等で創エネできる家という事です。

しかし、太陽光発電を沢山載せて創エネすれば暖房や給湯などのエネルギーをいくら使ってもゼロ・エネルギーになるから良いという訳ではありません。

具体的には2025年に義務化予定の断熱基準(UA値=0.87)より少し断熱性能を高める(UA値=0.6)必要があります。
その上で設備の高効率化を行い、省エネ基準と比較して20%以上の省エネをZEH基準として設定しています。

この基準を満たした上で、太陽光発電等の創エネルギーで正味ゼロ・エネルギーとなればZEHと認められるという事です。(100%省エネ達成。)

■ZEHビルダーとは

ZEHビルダーとは、ZEHを建てることを経済産業省に申請し、登録した工務店やハウスメーカーを指しています
(ZEHビルダーは日本全国に6,000社以上存在) 

ZEHを建築できるのはZEHビルダーのみに限られていませんが、すべての会社がZEHの建築に対応できるわけでもありません。
そのため、確実かつ優良なZEHを建てるためにはまずは購入を検討しているエリアでZEH建築に対応しているZEHビルダーを探すことが先決になります。(LIFULL HOME’Sより)

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業では、ZEHの住宅を新築、または改修した場合に補助金が支給されますが、補助金支給対象となるのは「ZEHビルダー」として登録されたビルダーを利用した場合のみです。

つまり、ZEHの住宅を建てて補助金を受け取ろうとした場合は、ZEHビルダーとして登録されたビルダーを利用しなければいけません。

ZEHビルダー評価制度

ZEHビルダーの評価は、段階に応じて最大6つ星の評価となります。星4つ以上のZEHビルダーのみSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)のホームページで公表しています。

★3つの条件を満たした上で

★★★★…前年度受注した住宅の25%以上がZEH
★★★★★…前年度受注した住宅の50%以上がZEH
★★★★★★…前年度受注した住宅の75%以上がZEHとなっています。

■まとめ

本年度、静岡県内全域でも最高の6つ星評価を受けているZEHビルダーは、わすか19社です (令和4年6月6日時点)

これは、工務店のほか大手ハウスメーカーなどすべて含めての数です。ちなみに富士・富士宮エリアでは弊社が唯一の最高等級6つ星工務店として認定されています。
ZEHというと最先端で最高の住宅というイメージを持たれる方が多いと思いますが、決してそんなに高いハードルではありません。

弊社では太陽光発電設備の設置さえおこなえば、標準仕様でZEHです。ZEH以外でも家づくりに関することは、お気軽に弊社までお問い合わせください。

それではまた来月、お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏