2010年10月:【無料耐震診断のすすめ】

こんにちは、渡邉です。今月号の「ひげ日記」では、無料耐震診断のお知らせをさせていただきます。
まずは、静岡県のホ-ムペ-ジに記載されている下記の文章をご覧下さい。

静岡県では、阪神・淡路大震災で亡くなった方の8割以上が建物の倒壊等による圧死・窒息死であったことを教訓に、震災による死者を減らすための最善策は「住宅や家具の倒壊による圧死・窒息死を防ぐこと」と認識し、切迫性が指摘されている東海地震における住宅の倒壊から一人でも多くの県民の生命を守るため、プロジェクト「TOUKAI-0」を立ち上げ、市町村と一体となって昭和56年5月以前の木造住宅の耐震化を推進しています。

平成21年度末までに、専門家による無料の耐震診断は58,960件、耐震補強工事に対する補助は10,922件に達し、目標からするとまだ低い水準ですが、着実な進捗が図られています。今後は「東海地震による死者を半減させる」という新たな目標に向かい、住宅の耐震化をより一層促進します。


 静岡県ではプロジェクト「TOUKAI(倒壊・東海)-0(ゼロ)」という事業を行っています。この事業の主な内容は、まずは専門家による無料耐震診断を受けましょう。そして現在の建築基準法レベルより耐震性能が低かった場合は、補強計画書作成費の2/3を補助しますので、建築基準法レベルの耐震性能になるように補強計画をしましょう。

そして補強計画に基づいて耐震補強工事を行いましょう。その場合は補助金を交付します。というのが主な内容です。補助金の額は30万円、ほとんどの市町村では高齢者割り増しで更に20万円や単独上乗せのある市町村もあります。

ただここで注意していただきたいのは、1981年(昭和56年)5月31日以前に着工した木造住宅のみが対象と言う点です。それ以降に着工された住宅や住宅以外の用途の建物については無料耐震診断や補助金等は受けられません。  この昭和56年という年は建築基準法の構造規定の改定が行われ、新耐震基準による、壁量(スジカイ等)の見直しが行われた年でした。

静岡県で補助対象としているものは、この新耐震基準以前の住宅のみです。しかし、それ以降も建築基準法の構造規定の改定は行われています。2000年(平成12年)6月の改定では、木造建築物の耐震壁の配置規定の整備や木造建築物の継手又は仕口に係る仕様規定の明確化が規定されました。

弊社で1981年6月以降、2000年以前に建築された木造住宅の耐震診断を行ってみたところ、現在の建築基準法で定める耐震基準の70%しか満たしていない住宅もありました。

そのような経験から私は、2000年5月までに建築された住宅は、一度耐震診断をした方が良いと考えていました。そうした中でやっと弊社の体制も整い、耐震診断を行える技術者も3名となりました。そこで弊社では、2000年の建築基準法改正以前に建てられた木造2階建て建築物の耐震診断を無料で行わせていただくこととしました。

建築確認申請書やそれが無い場合でも平面図、立面図等にスジカイ位置等の記載がある図面をお持ちいただければ、その図面を元に「TOUKAI-0」でも使用の認められている(財)建築防災協会の診断プログラムを用いた耐震診断を無料で行わせていただきます。ご希望の方には、現行基準に合致させるための耐震補強計画も無料で実施させていただきます。

 無料耐震診断を頼んだら、リフォ-ムのしつこい営業をされるんじゃないか?そんな心配は一切無用です。しつこい営業行為は一切行わせません。もちろんプランや見積もりのご依頼をいただければ、喜んで対応させていただきます。『心ほっこり』読者の方への先行発表です。 弊社ホ-ムペ-ジ等にはまだ掲載してありませんので、詳しくは弊社までメ-ル・電話等でお気軽にお問い合わせ下さい。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏