2013年4月:【木材エコポイント制度】

 皆さんこんにちは、渡邉です。早いものでもう4月。今年も既に4分の1が終わってしまいました。季節の変わり目ですが、皆様お変わりありませんか?
さて、「家電エコポイント制度」そして「住宅エコポイント制度」に続き4月1日より、「木材エコポイント制度」が始まりました。ざっくり言うと、木造住宅の新築や内外装の木質化、木製品の購入でポイントがもらえ、そのポイントを工事代金に充当したり、商品券や木製品と交換したりできるという制度です。この制度の詳細内容が3月29日に林野庁より公表されました。

 そこで今月号の「ひげ日記」では、この「木材エコポイント」(正式名称は木材利用ポイント)についてご紹介させていただきます。以下にご紹介させていただく内容はあくまで静岡県内の木造軸組み工法、住宅の請負契約等に該当する部分です。

■事業の目的、契約の時期等

 地域材の利用を促進し、森林の適切な整備・保全、地球温暖化防止および循環型社会の形成に貢献することを主な目的としています。2012年度の補正予算で林野庁の事業として創設されました。予算規模はドド-ンと410億円。請負契約の場合、対象となるのは、平成25年4月1日より平成26年3月31日までの契約分です。

なお、補助金の交付状況によっては、前倒しで終了する可能性もあるようなので注意が必要です。

■付与対象及びポイントの付与数:1ポイントは1円相当

 ①木造住宅の新築・増築または購入:1棟あたり30万ポイント
主要構造部で、構造材のおおよそ50%以上に相当する地域材を使用するものを対象とします。具体的には床面積に応じで必要㎥数が決められています。

 ②内装・外装木質化工事(住宅の床、内壁及び外壁):上限30万ポイント
床及び内壁では9㎡以上、外壁では10㎡以上の地域材の使用が必要となります。新築の場合、リフォ-ムの場合でそれぞれポイントが決まっています。外装木質化以外は新築よりリフォ-ムで付与ポイントが多くなっています。ポイントの上限は上記①とは別枠で上限30万ポイントとなっています。

 ③木製品、木質ペレットスト-ブ等の購入
現在のところ詳細は未定ですがテ-ブルや椅子、ペレットスト-ブもポイント対象となるようです。噂では7月頃からスタ-トということです。

■ポイント交換商品等(抜粋)

 ・地域の農林水産品等 ・全国商品券、プリペイドカ-ドや地域商品券
 ・即時交換も可能(ポイントを工事代金に充当できる制度) 全国商品券
 ・プリペイドカ-ド(一部除外あり)への交換及び即時交換を行う場合には、付与されたポイントの50%を上限に利用できる。

■まとめ

 この木材エコポイント制度は基本的には、各都道府県や市町村で行っている同種の補助事業とあわせて利用できるようです。例えば住宅の建設地が富士市の場合、静岡県の制度である「しずおか木の家促進事業」(上限30万円)と富士市の制度である「富士ヒノキ地域材助成」(1棟30万円)さらに今回の「木材エコポイント」制度(構造部分のみで30万ポイント)をあわせて使えるという事です。

 木材エコポイントの1Pを1円と換算して考えると、構造部分に地域材を一定量以上利用するだけで最大90万円の補助があるということです。地域材を積極的に使うということは、環境にも優しく、地域への貢献になり、さらに補助もあり、いいことずくめです。

 4月に入り太陽光発電をはじめ、各種補助事業の概要もおおよそわかってきました。家づくりをお考えの方は、こうした情報を積極的に集め、地球にも家計にも優しい家作りを行っていただきたいと思います。各種補助金等に関する詳しい資料をご希望の方はお気軽に弊社までお問い合わせください。

最後にちょっと宣伝です。今週末の6日(土)、7日(日)に富士市富士見台にて、太陽の光と熱そして風を積極的に活用したパッシブデザインの家、完成見学会を開催いたします。見学会場には、最新の補助金情報等もご用意して皆様のご来場をお待ちしております。

 見学会に関するご案内は挟み込みの資料をご覧ください。家作りをお考えの方にはとても参考になる建物だと思います。売り込みは致しませんので、お気軽にご来場いただき家作りの参考にして下さい。それでは、また来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏