2019年7月:【「最高レベル5つ星」認定を取得】

 みなさんこんにちは、渡邉です。

 このところずっと雨の日が続いています。週間天気予報をみても一週間ずっと傘マークが並び、エクステリアなど外部の工事が進まず、工事をお待ちいただいている方には大変ご迷惑をお掛けしています。順次工事を行っていますので、今しばらくお待ちください。

さて今月号の「ひげ日記」は5月24日に公開となった2018年度ZEHビルダー実績報告についてご紹介させて頂きます。

■ZEHビルダー実施報告

 今年で4年目となるZEHビルダー/プランナー登録は全国で7,231件。この内、今回「5つ星」の認定を受けたのは全体の4%に相当する計320社が選抜され最高ランクを獲得した(5月24日時点)。

 大手・中堅ハウスメーカー30社程度で供給規模の半数以上を握り、社数別には地域ビルダー・工務店が大多数である。大手30社の動向をみてみると目標値平均32%に対して実績値は25%だった。

 既に「過半数」を達成したのは積水ハウス、一条工務店、積水化学工業の3社のみ。全体での普及状況は速報値で前年比2割増の約5.3万棟規模。供給シェアは1割と標準化には数歩も及ばない。残された時間は僅か。過半数超えや標準化なるか。市場はまだまだ正念場である。

 特にコスト高と目の敵にされる太陽光発電に関しては、初期費用ゼロの第三者保有モデル(PAAなど)が出揃ってきた。仕組みさえ説明できれば「予算問題」は一挙に快方へ向かうのではないかとみられる。(以上、月刊スマートハウス 2019年7月号「速報!ZEH実績」の記事より抜粋引用)

■「ZEH★★★★★ビルダー」認定取得

 弊社の昨年度ZEH普及実績は67%。お陰様で全体の4%、全国320社(内静岡県は24社)とともに「ZEH5つ星ビルダー」の認定を受けることができました。弊社の場合は標準仕様でZEHの断熱基準及び設備等の基準もクリアしているので、必要な太陽光発電さえ載せればZEHです。

 弊社で扱う国産太陽光発電設備の費用も電気料金が将来上がらずに現在の価格のままだとしても(そんな事は考えにくいのですが…。)FIT法による買取期間内で返済可能な金額となっています。また初期投資ゼロ円で太陽光発電設備を設置し、10年後には無償で太陽光発電設備をもらえるという、第三者モデルの取扱いもしています。

■ZEHビルダーとは

 2016年から経済産業省は国の「ZEH(ゼッチ:ネットゼロエネルギーハウス)ロードマップ」の意義に基づき、自社が受注する住宅のうちZEH(Nearly ZEHを含む)が占める割合を2020年度までに50%以上とする事業目標を掲げるハウスメーカーや工務店を対象に「ZEHビルダー」と認定する制度をはじめました。

■ZEHとは

 このひげ日記で何度か紹介させて頂いていますが、ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの住宅と定義をしています。簡単に言うと、使ったエネルギー以上のエネルギーを太陽光発電設備で創エネできる家という事です。

 しかし、太陽光発電を沢山載せて創エネすれば暖房や給湯などのエネルギーをいくら使ってもゼロ・エネルギーになるから良いという訳ではありません。

 具体的には長期優良住宅の認定基準より3割程度断熱性能を高め、その上で設備の高効率化を行い、省エネ基準と比較して20%以上の省エネをZEH基準として設定しています。

 この基準を満たした上で、太陽光発電等の創エネルギーで正味ゼロ・エネルギーとなればZEHと認められるという事です。つまり住宅で使うエネルギーより住宅の太陽光発電で作るエネルギーの方が多い住宅(イコールも含む)ということです。

■さいごに

 ZEHというと最先端で最高の住宅というイメージを持たれる方が多いと思いますが、決してそんなに高いハードルではありません。健康で快適な家にするためには断熱性能がとても大切です。

住宅は一度建築されると長期に渡って利用されます。エアコンや給湯器は古くなった時に更新すれば簡単に最新の高効率機器に置き換わり消費エネルギーは減ります。

 しかし、断熱材やサッシを住宅の建築後に交換することは簡単にはできないのです。健康で快適な住まいのために大切なのはまずは断熱をはじめとする躯体の性能です。

太陽光発電設備はエネルギーをつくってはくれても、快適な住環境をつくってはくれないからです。高断熱の家やZEHまた、太陽光発電などの他、家づくりについて話を聞きたいかたは、お気軽に弊社までお問合せ下さい。

それではまた来月お会いしましょう

㈱建築工房わたなべ  代表取締役 渡邉泰敏