2023年12月:【『住宅の省エネ支援。補正予算成立』】

「住宅の省エネ支援。補正予算成立」 

みなさまこんにちは渡邉です。12月に入り今年も残すところあとわずかとなりました。朝晩はかなり寒くなりましたが、富士市では天気の良い日中はまだまだ暖かい日が続いています。太陽に感謝です。

さて1110日に国交省・環境省・経産省3省よりプレスリリースが出されました。
それは補正予算に関するもので、「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案を閣議決定」というタイトルでした。今月号の『ひげ日記』はこの中で私がリフォームや新築をお考えの方にお勧めの補助金情報を紹介させて頂きます。この補正予算は1129日に国会にて可決成立済です。

 

■リフォーム

1)高断熱窓の設置(先進的窓リノベ事業)

 本年2月号の「ひげ日記」でご紹介した先進的窓リノベ事業の後継事業です。年齢等の制限も無く、補助率1/2相当額、一戸当たり最大200万円と内容もそのままです。

お勧めはなんと言っても内窓設置です。その理由は、お手軽なのに効果絶大だからです。工事は既存のサッシの室内側に樹脂製等の内窓を設置するだけです。つまり壁などその他の部分をいじる必要も無く、設置も一日で終わります。

弊社では既に多くのお客様宅で内窓設置工事を行いました。そのお客様の声を一部ですが、紹介させて頂きます。

・家の前が大型店舗の駐車場で車の音がうるさかったがまったく気にならなくなった。

・窓に当たる西日で夕方になると不快だったが、嘘のように気にならなくなった。

・寝室に設置したところ、寝ている間に雨が降ったのも気づかないくらい静かになった。

実は私の自宅もこの内窓設置をほぼすべての窓等で行いましたが、皆さんの言葉に本当に納得です。今回紹介する中で最もお勧めの補助事業です。何と言っても補助率がおよそ1/2つまり補助率が約50%もあり一軒あたり最大200万円補助というのは私が知る限り過去最大です。

 

2)高効率給湯器の設置(給湯省エネ事業)

 おすすめは、エコキュート等のヒートポンプ給湯機への813万円補助。その他にハイブリッド給湯機(1015万円)や、家庭用燃料電池(1820万円)の補助 

 

以下のリフォームに関しての補助額は、子育て世帯(18才未満の子のいる世帯)・若者世帯(夫婦でいずれかが39才以下の世帯)の場合は上限30万円/戸、それ以外の世帯は上限20万円/戸です。

※子育て・若者世帯の定義は年齢の起算日や着工時期による緩和のルールもあります。詳しくは弊社にお問合せ下さい。

 

3)開口部・躯体等の省エネ改修工事
  (子育てエコホ-ム支援事業)

・開口部の断熱改修(高断熱窓の補助金の方が補助率も高くお勧めです)

・外壁、屋根、天井、床等の断熱改修(20,000円~151,000円)

・エコ住宅設備の設置

高断熱浴槽、節水型トイレ、節湯水栓、高効率給湯器、蓄電池等
・子育て対応改修

ビルトイン食洗機、掃除のしやすいレンジフード、浴室乾燥機、宅配ボックス他

・バリアフリー改修

手すりの設置、段差解消、衝撃緩和畳の設置他

・空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

 

■新築

 子育てエコホ-ム支援事業として下記金額を支援します。ただし子育て世帯・若者夫婦世帯のみを対象としています。

・長期優良住宅の場合100万円/戸。

ZEH住宅の場合80万円/戸

年齢制限等の無いZEH+補助金(100万円)など他の補助事業もあります。

 

■さいごに

環境省の資料によると、冷房使用時に外から熱の入る割合が最も多いのが開口部で全体の73%です。開口部より面積の多い外壁から熱の入る割合はわずか7%です。暖房使用時に熱が外に逃げる割合でも最も多いのが開口部で全体の58%です。このように住宅における熱損失の多くは開口部からです。まずは、高断熱窓の設置を検討してください。その上で資金的に余裕があれば、他の補助事業について検討するという順番がお勧めです。

弊社では現地調査から見積りまですべて無料で行っています。紙面の関係で記載出来なかった補助事業も沢山あります。気になる方は気軽に弊社までお問合せ下さい。
最後になりましたが、皆様本年も1年間本当にお世話になり、ありがとうございました。来年も建築工房わたな
べをよろしくお願い致します。それでは皆さま、良いお年を!!

株式会社建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏