2009年6月:【長期優良住宅って得!?】

いよいよ今月4日より長期優良住宅の認定制度が開始されます。この法律の概要については先月号の『ひげ日記』でもご紹介させていただきました。それは、『長持ちするいい家の基準』を国が定め、地方公共団体が審査し認定するというものです。この認定の基準で家創りをすれば、性能の高い、いわゆる良い家になることは、皆さんにもわかっていただけたと思います。今月号のひげ日記では、この認定を受けて住宅を新築することによって得られる経済的なメリットについてご説明させていただきたいと思います。まずは、概要の説明です。
以下表示は(一般住宅)→(長期優良住宅)となっています。

住宅ロ-ン減税
控除率1%→1.2%、
10年間で最大500万円→600万円、
所得税から控除できなかった分は一般住宅、長期優良住宅とも住民税からも控除可能

登録免許税
「保存登記」1.5/1000→1.0/1000
「移転登記」3.0/1000→1.0/1000

不動産取得税
1200万円控除→1300万円控除

固定資産税(戸建住宅の場合)
3年間1/2軽減→5年間1/2軽減

投資型減税措置
自己資金で長期優良住宅を建てる場合の特例措置。一般住宅からの性能強化費用分の10%を所得税から控除。控除しきれなかった場合は次年度に繰り越し可能。控除額の上限は100万円。

 主な内容は上記の通りです。

これだとよくわからないと思いますので、実例を挙げて説明させていただきます。
以下の例は新建ハウジング5/20号よりの転載です。
前提条件:借入額3000万円、借入期間30年、通常金利3%(フラット35利用、元利均等払い)、年収800万円、扶養家族3人、
※年収は10年間変わらない前提で計算

住宅ロ-ン返済額
一般住宅…総返済額45,533,001円
長期優良住宅…総返済額44,015,828円
(フラット35S利用、20年間0.3%優遇金利)
返済額のお得度 1,517,173円

② 住宅ロ-ン減税控除額
一般住宅…(控除率1%×10年)
控除額2,621,600円
長期優良住宅…(控除率1.2%×10年)
控除額3,127,400円
控除額のお得度 505,800円
返済額のお得度+控除額のお得度=2,022,973円

 長期優良住宅の申請には多少費用が必要となりますが、約200万円お得ということになります。

 これに、先月号のひげ日記でもお伝えした、『長期優良住宅普及モデル』を利用すれば国からの補助金100万円がもらえますので、合計で約300万円のお得
 更に『長期優良住宅先導的モデル』を利用すれば国からの補助金200万円がもらえますので、合計で約400万円お得という計算になります。
 それぞれの補助金利用には、申請等のために別途費用(申請料、審査費用等)が必要となりますが、それにしてもこれらの補助金を使わない手はないと思います。お金についてのお得度は所得や家族構成(扶養家族の人数等)、借入額や借り入れの方法等によりそれぞれ変わってきます。

 弊社では長期優良住宅減税シュミレ-ションも可能です。長期優良住宅の金銭的なお得度が気になる方や、各種補助金等の詳しい資料をご希望の方は気軽にお問い合わせください。
 既に、建築工房わたなべの家は標準で『長期優良住宅』の認定基準に適合する仕様となっています。ですから長期優良住宅の仕様にするために建物部分では追加費用の必要はありません。
 長期優良住宅は金銭的なメリットだけでなく、これからのスタンダ-ドとなる家の性能を備えています。これから家創りを考えている方は、最低限『長期優良住宅』の認定基準の性能を確保した上でプランや仕様を検討し住宅を建築されることを強くお勧め いたします。