2020年11月:【冬の安全な入浴法】

みなさんこんにちは渡邉です。11月に入り、朝晩はめっきり寒くなりましたね。

消費者庁によると、入浴中に何らかのアクシデントが起きて命を落とす人の数は年間1万9000人と推計されるそうです。この1万9000人が多いのか少ないのか、なかなかピンと来ませんね。

例えば、熱中症による死亡者数は1,581人(2018年)、交通事故による死亡者数は、3,215人(2019年)と聞くと、1万9000人が如何に多いかお分かりいただけると思います。

近年の高齢者人口激増を背景に、溺死者のうち9割以上は65歳以上の高齢者となっており、とりわけ75歳以上の年齢層で増加しています。

冬季に増える傾向があり、その多くは、入浴時の急激な寒暖差により、血圧が大きく変動して心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」が原因とみられています。

今月号の「ひげ日記」では、こうした危険を少しでも回避するためのおすすめの入浴方法をみなさまにご紹介させていただきたいと思います。

冬になると「我が家は寒い!」と感じることがありませんか?日本には寒い住宅が多いと言われています。在宅中の居間の平均室温は16.7℃。在宅中の脱衣所の平均室温はなんと12.8℃だという調査結果もあります(国土交通省スマートウェルネス住宅推進事業による調査結果より)。

寒い冬は入浴事故に注意して安全な入浴を心掛けましょう。

■入浴前

・浴室に暖房機が設置されていればスイッチを早めに入れましょう。

・お風呂の蓋を開けてシャワーを使ってお風呂のお湯をためる方法も効果的です。(浴室のドアは閉めておいてください。)

・素足で床タイルなどに触れないように、洗い場にはマットやスノコを敷きましょう。

・脱衣室に電気ストーブなどの暖房器具を設置して早めにスイッチを入れ脱衣室を暖めましょう。浴槽の蓋をしたままの状態で浴槽にお湯を張る場合は、浴室のドアも開けて浴室も暖めましょう。

・食後すぐの入浴や、アルコールが抜けていない状態での入浴は控えましょう。

・入浴前に水分を取りましょう。

・入浴前に家族等に声をかけましょう。

 ■入浴のしかた

・洗い場にお湯を流しましょう。

・かけ湯をしてから浴槽につかりましょう。

・お湯の温度は41℃以下、入浴時間は10分までを目安にしましょう。

・浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。

・入浴時間がいつもより長いとき同居者は声をかけてあげましょう。

■WHOも勧告

WHO(世界保健機関)は「住まいと健康に関するガイドライン」で、寒さによる健康影響から居住者を守るための室内温度として18℃以上を強く勧告し、また、寒い季節のある地域の住宅では新築時や改修時の断熱材設置を条件付きで勧告しています。イングランド公衆衛生庁は、温度が低いと健康リスクがあると下記のように報告しています。

18℃以上(家の中の最低推奨温度)、18℃未満(血圧上昇・循環器系疾患の恐れ)、16℃未満(呼吸器系疾患に対する免疫力低下)、5℃(低体温症を起こす危険大)。

比較的簡単なリフォーム対策

・浴室の窓に樹脂製の内窓を設置する。(既存サッシの浴室側に浴室用の樹脂窓を設置する。)

・脱衣室の窓に樹脂製内窓を設置する。

・浴室に浴室暖房機を設置する。

など窓の大きさにもよりますが、小さい窓なら数万円から始められるリフォームもあります。

 ■まとめ

寒い冬は健康のためにも電気ストーブなどで脱衣室を暖める必要があります。これは贅沢では無く命を守るためにも必要なことです。一番良いのは、コストは掛かりますが、浴室を断熱仕様のユニットバスに取り換えることです。

内窓の設置や、これらリフォーム工事のご相談もお気軽に弊社までお問合せ下さい。現地調査や見積もりは無料で行わせて頂いています。

これから本格的な冬の到来です。脱衣室や浴室はもとより、睡眠中の寝室もしっかり暖めて、快適で安全に生活しましょう。

それではまた来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏

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