2023年05月：【｢令和5年度3省連携ＺＥＨ関連補助事業」】

こんにちは、渡邉です。皆さんゴールデンウイークは何処かへ出かけましたか？テレビでは今年のゴールデンウイークはどこも凄い人出で、日本人だけでなく外国人もとても多かったようですね。

さて、令和5年度の予算も成立し、国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携で行うＺＥＨ関連補助事業『ネット・ゼロ・エネルギーハウスの推進に向けた取り組み』の概要が確定・公表されました。

同事業の予算は3省合計で昨年の620億円を超え800億円規模となりました。今月号の「ひげ日記」は各省庁発表の情報などを元に、令和5年度のZEH関連の予算（戸建て住宅について）を皆さまにお伝えしたいと思います。

■国土交通省

（１）地域型住宅グリーン化事業：中小住宅生産者､原木供給､建材流通などの関係事業者からなるグループで応募（下記金額は制限なし枠の場合の上限金額です）。本年度は大きな変更が有り複雑な内容になりました。

　・こどもエコ活用タイプ：こどもエコすまい支援事業の補助金(定額100万円)を活用しつつ、さらに加算部分(地域材加算等)の補助金を上乗せするタイプ（下記金額はこどもエコの100万円を含んだ金額です）

　①長寿命型の場合は加算内容により105万円～125万円

　②ゼロエネルギー住宅型・長期対応の場合は加算内容により110万円～130万円

　③ゼロエネルギー住宅型・ZEHの場合は加算内容により105万円～125万円

　・通常タイプ：昨年同様に住宅本体部分と加算部分(地域材加算等)を組合わせるタイプ

　①長寿命型の場合は加算内容等により70万円～95万円

　②ゼロエネルギー住宅型・長期対応の場合は、加算内容等により70万円～100万円

　③ ゼロエネルギー住宅型・ZEHの場合は、加算内容等により70万円～95万円

　④ゼロエネルギー住宅型・低炭素の場合は、加算の有無にかかわらす70万円

（２）LCCMM住宅整備推進事業：強化外皮基準(ZEH水準の断熱性能)を満たすもの、再エネを除き、一次エネルギー消費エネが現行の省エネ基準から25%削減されているもの、ライフサイクル全体のCO2排出量を算定し、その結果が0以下となること

　・戸建て住宅：上限140万円/戸かつ掛かり増し費用1/2以内

■環境省：ZEHビルダー/プランナーが設計、建築等する住宅

（１）戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業

　・ZEH住宅：定額55万円/戸

　・ZEH+住宅：定額100万円/戸　
　　ZEHの定義を満たした上で、省エネ基準より25%以上の一次エネルギー消費量を削減し、以下の内2つ以上を実施：断熱性能等級5以上、高　度エネマネ（HEMS等）、電気自動車への充電　ZEH、ZEH+への補助額加算：蓄電システムの導入、低炭素化に資する素材の使用他

■経済産業省：ZEHビルダー/プランナーが設計、建築等する住宅

（１）次世代ZEH+実証事業

　・定額：100万円/戸+次世代HEMSの実証を行うものに追加費用を補助
　「ZEH+」の要件を満たし、かつ以下のいずれか1つ以上を導入する：V2H設備、蓄電システム、燃料電池、太陽熱利用温水システム、太陽光発電10kw以上

■さいごに

今回紹介した環境省と経済産業省の補助金は、設計や施工をする会社等がZEHビルダー/プランナーに登録されている必要があります。

また国土交通省の『地域型住宅グリーン化事業』は、グループを作り応募して採択される必要があります。弊社が代表を務めているグループはこの事業が始まって以来ずっと連続で採択されています。本年度も応募予定で、採択通知は6月中旬予定です。

このほか、静岡県の補助事業『住んでよし　しずおか木の家推進事業』、上限：30万円。さらに富士市内に建築の場合は『富士地域材使用住宅取得費補助金（富士ヒノキの家）』1棟あたり30万円も各省庁の補助事業と併せて受給可能です。

弊社はZEHビルダー、しずおか木の家推進事業者にも登録されていますし、標準仕様で補助金等の応募に必要な断熱性能や耐震性能などもクリアしていますので、あとは設備をどうするか？どの補助事業に応募したいか？で、簡単に補助事業への対応が可能です。

また、2月号でご紹介させて頂いた「過去最大！！驚きのリフォ－ム補助事業」の先進的窓リノベ事業は大人気です。弊社でも沢山の契約をいただきました。今からですと内窓設置などの工事は8月になってしまいそうな勢いですが、他のリフォーム工事と併せて請負契約をしていただけば、事前予約という方法で予算の確保(3か月間限定)が可能です。予算に到達しだい終了の事業なので検討されていている方は早めにお問合せ下さい。それではまた来月お会いしましょう。

株式会社建築工房わたなべ代表取締役渡邉泰敏