2026年05月:【 ナフサショック】

皆さまこんにちは、渡邉です。
早いもので今年も5月に入り、ゴールデンウイークに突入です。早い会社では4/24(金)からゴールデンウイークスタートという会社もあるようです。ちなみに弊社は暦通りのお休みです。

今月号の「ひげ日記」は月刊スマートハウスNo.135等の記事を元に「ナフサショック」について書かせていただきたいと思います。

◇ナフサショックで揺らぐ住宅業界

米国・イスラエルのイラン攻撃を契機に、原油・ナフサ輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖で、住宅資材の価格急騰が相次いでいる。なかでも影響が顕著なのが、主に床断熱材や基礎断熱、付加断熱等で用いられるプラスチック系断熱材だ。
319日、カネカが押出法ポリスチレンフォームを41日出荷分より40%値上げすると発表。これを皮切りに、デュポン・スタイロやJSPも同率の値上げを公表した。

さらに、フェノールフォーム断熱材の旭化成建材やフクビ化学工業、硬質ウレタンフォーム断熱材メーカーのアキレスも「自助努力では困難な状況」であることを理由に順次値上げに踏み切った。背後にあるのは、石油化学製品の基礎原料であるナフサの供給不足だ。

ナフサはプラスチックやビニール、ラップ、洗剤など身の回りの多くの製品に用いられ、住宅分野においてもプラスチック系断熱材にとどまらず、防水シートや樹脂サッシ、ビニールクロス、接着剤、さらにはキッチン・洗面、ユニットバス、塗装に至るまで幅広く使われている。
ナフサの調達構造を見ても、中東依存は依然として高く、中東からの直輸入と、原油を輸入して国内精製する分を合わせると8割に達する。グラスウール断熱材も主原料のガラス自体は国内調達が中心で安定しているものの、製造工程においてガラス繊維を固めるバインダー(接着剤)や袋入りグラスウールに使われるポリエチレン、出荷する際の梱包材といった副資材にはナフサ由来の原料が使用されている。

もとより、ガラスを溶かす溶融炉の稼働で大量のガス・電気を要し、エネルギーコストの影響は避けられない。こうした先行き不透明な状況下、足元ではナフサ価格が戦争前比約2倍まで急伸。石油化学を取り巻くサプライチェーン全体において数量制限や大幅な価格改定要請が相次ぎ、断熱材メーカー側は提示価格の受け入れを余儀なくされた。加えて、エネルギー費の高騰に伴う物流費等の上昇も重なり、一斉値上げ現実のものとなった。一気に40%の値上げに踏み切ったメーカーもあれば、緊急対応として生産停止や受注制限をしつつ、情勢に応じて段階的に改定を見据えるメーカーもある。

◇さいごに

弊社で現在工事中の現場では納期遅延などは起きていません。断熱材も同じメーカーの同じものを使い続けているので、今のところは何とかしてくれています。いちばん不安視されている屋根材の下に敷き雨水の侵入を防ぐ、アスファルトルーフィング(防水シート)は、弊社取引先では確保が済んでいるとの事で安心しました。

また、こうした時期は不安になり半年後などかなり先に必要なものを先行発注したり、かなり多めに発注したりする人が多数いると状況は更に悪化してしまいます。そうした対応を懸念してメーカーや流通店等もいつも通りまたはいつもより多少早めの発注までにして欲しいと言っています。

値上げに関してはこの状況下なので便乗値上げもあるのではないかと疑ってしまうこともあります。少なくとも弊社の現状はテレビのニュース等で騒いでいるほど深刻ではありませんので、皆様ご安心ください。   

それでは、また来月お会いしましょう。

株式会社建築工房わたなべ  代表取締役 渡邉 泰敏