2017年1月:【丁酉(ひのと・とり)】

 皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございました。

 さて、2017年最初の「ひげ日記」は、今年の干支(えと)について書かせていただきたいと思います。

■干支(えと)とは?

 2017年は酉年ですが、正確に言うと干支は「丁酉(ひのと・とり)」となります。 この「干支(えと)」という字は「十干(じっかん)」の「干」と「十二支(じゅうにし)」の「支」からできています。

 十干と十二支の漢字にはそれぞれに意味があり、そこから該当する年の意味を知る事ができると言われています。十干、十二支ともに、「木、火、土、金、水」の5つの性質がそれぞれ影響しあって成り立っているという中国の陰陽五行説が元になっています。

 十干(じっかん)とは、木の幹が語源で、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)です。 十二支は、幹の枝を表しています。

 十二支には動物の漢字があてられていますが、これは後付けで一般の人が覚えやすいように動物をあてはめたと言われています。子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い) 。

 干支は十干の最初の「甲(きのえ)」と十二支の最初の「子(ね)」の組み合わせ「甲子(きのえね)」から始まり、「乙丑(きのとうし)」…と続き、「癸亥(みずのとい)」まで60種類あります。干支が一回りして同じ干支が巡ってくると「還暦」(60年)となります。ちなみに、高校野球で有名な「甲子園球場」の名前は、干支が甲子(きのえ・ね)の1924年(大正13年)に完成したところから甲子園球場と命名したそうです。

■「丁酉」(ひのと・とり)の年

 酉という字は、お酒を入れるとっくりから成り立っています。五行では成長や熟成をあらわし、とっくり(酉)の中のお酒は果実が極限まで熟成した状態を表しています。 丁酉の「丁」は、「ひのと」と読み「火の弟」とも書き、陰の火をあらわします。

「酉」は陰の金で「相剋」(そうこく)の関係といいます。「相剋」とは対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うことです。「丁酉」の年は、「火が金を溶かしてしまい、物事が順調にすすまない」という考え方と、「火が金を溶かすように相手に打ち勝つ」という考え方があります。競争相手に勝つ、いままで行ってきた仕事や挑戦してきた事が実を結び、転換期を迎える年ととらえることもできるそうです。

■還暦を迎える有名人

 今年還暦を迎える昭和32年(1957年)生まれの有名人は、かたせ梨乃、名取裕子、増田恵子、城みちる、東国原英夫(そのまんま東)、エドワード・ヴァンヘイレン、大竹しのぶ、森永卓郎などです。かたせ梨乃や元ピンクレディのケイちゃんも今年60才なんですね。

■2017年の気になるイベント

・1月20日:アメリカ合衆国で新大統領ドナルドトランプ氏が就任予定

・1月:柴咲コウ主演の大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放送開始予定。

・3月30日:豊洲に360°回転の円形の客席を持つ新劇場「IHIステージアラウンド東京」開業予定。オランダ・アムステルダムにつづく世界で2番目のオープン。こけら落し公演は劇団☆新感線の『髑髏城(どくろじょう)の七人』。

・5月1日:JR東日本、豪華寝台列車「ト  ランスイート四季島」運行開始予定

・6月17日:JR西日本、京阪神、山陰・山陽エリアで運行する新豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」を運転開始予定

・夏:兵庫県淡路島に漫画とアニメのテーマパーク「淡路マンガ・アニメアイランド」が開業予定

・8月22日~30日:世界陸上競技選手権大会がイギリス・ロンドンのオリンピックスタジアムで開催予定

・9月:新宿区早稲田南町に夏目漱石が晩年を過ごし「こころ」「三四郎」を書き上げた「漱石山房」の跡地に『「漱石山房」記念館』が会館予定

■さいごに

 平成29年は運気や人を「取り込む酉年」商売繁盛だけではなく、今まで頑張ってきた成果が実る年と考えて、地道に一年間頑張りたいと思います。本年が皆様にとっても、これまで以上に良い運気を取り込んだ、素晴らしい幸せな一年になりますようお祈り申し上げます。
それでは、また来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏