■ZEHを簡単に説明すると・・・
使ったエネルギー以上のエネルギーを太陽光発電設備等で創エネできる家という事です。しかし、太陽光発電を沢山載せて創エネすれば暖房や給湯などのエネルギーをいくら使ってもゼロ・エネルギーになるから良いという訳ではありません。
具体的には2025年に義務化予定の断熱基準より少し断熱性能を高める必要があります。その上で設備の高効率化を行い、省エネ基準と比較して20%以上の省エネをZEH基準として設定しています。
この基準を満たした上で、太陽光発電等の創エネルギーで正味ゼロ・エネルギーとなればZEHと認められるという事です。(100%省エネ達成。)
画像:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「ZEHのつくり方」より
年間で消費する住宅の一次エネルギー量が、創エネルギーとの差し引きで正味(ネット)でゼロ以下となる
*「一次エネルギー」とは、石油、石炭、天然ガスなど自然界から得られるエネルギー源のこと
ただし、都心部3階建て住宅などのように屋根が小さい住宅では、太陽光発電等でエネルギーを創ることに限界があるため、正味で75%以上省エネしたものをNearly ZEH(二アリー・ゼッチ)とするとしています。断熱性能や省エネ設備等はZEH基準を満たしているが太陽光発電の量が少し足りない住宅という事です。
ZEHやNearly ZEHの判定方法は省エネ基準に従いますが、その対象設備は空調・給湯・換気・照明設備のみです。太陽光発電は、自己消費分以外の売電分も評価に含める事ができます。
ZEHというと最先端で最高の住宅というイメージを持たれる方が多いと思いますが、決してそんなに高いハードルではありません。